ラインナップ lineup

casa patio中庭のある家

コンセプト

かつて日本人の暮らしは、「田の字型」に割った比較的コンパクトなスペースの中で営まれていました。その中で、障子や襖でお互いの距離を調節したり、囲炉裏を囲んで団欒を楽しんだりしながら、家族という共同体の意識を育んできたのです。

現代では何LDKと称されるように、個人のスペースが箱として用意されるケースが多くなりました。もちろん、快適さを求めて変化してきた形です。しかし、ここで今一度、家がもたらしてくれる家族のつながりを見つめ直してみたい。casa patioは、こうした思いから生まれました。

中庭を通して、家族がひとつになれる間取り

中庭を中心にして、それぞれの空間がゆるやかにつながれたこの家は、家族の輪を常に感じることができます。かつての日本の家は、明かりとりの障子や床に続く縁側など、自然との距離感の演出も実に巧みでした。casa patioの中庭は、刻一刻と変化する自然の光や風を、時には真っすぐに、時には木漏れ日やそよ風のように各空間に届けます。

casa patioは、外から見ると一見窓のない箱形の家。外との接点は中庭(patio)に集約されています。すべてが中庭との心地よい距離感を考えてデザインされ、内部の空間のほとんどは、中庭と中庭奥の吹き抜けに接しています。このため、中庭を中心にして家全体がゆるやかにつながり、外の世界とも一体感を感じられるのです。

たとえばキッチンに立ったときは、正面の窓から中庭越しにリビングの気配が感じられ、実際とは異なるリビングの雰囲気を楽しむことができます。

吹き抜けや開口部の大きさも綿密に計算され、差し込む光は各部屋で違う見え方をします。とくに階段を昇っていくときの光の表情は、この家ならではの演出です。

この家に暮らすものだけに与えられる、光と風がある

中庭は高い壁で囲われているので、降り注ぐ光や雨、ここから見える空はこの家に暮らす家族だけのもの。

どんなにまわりの環境が変わっても、変わらない心地よさを守る家

まわりの環境がどんなに変わっても、この家の心地よさだけは変わらない。そんな絶対的な価値が、casa patioにはあるのです。

 

 

 

建築家プロフィール

松山 将勝

鹿児島県奄美大島生まれ。1991年東和大学卒業、1997年松山将勝建築設計室(2000年に株式会社松山建築設計室に改称)を設立。現在、西日本工業大学、九州工業大学の非常勤講師も勤める。2003年・2007年福岡県美しいまちづくり建築賞大賞、2006年・2008年・2009年グッドデザイン賞、2009年日本建築学会建築九州賞作品賞、2010年THE INTERNATIONAL ARCHITECTURE AWARDS 2010国際建築賞など受賞歴多数。

一覧に戻る