どれくらいの広さが必要?平屋の土地選びのポイント

投稿日

平屋づくりの第一歩は土地選びからです。土地選びは予算、間取りなどに大きく影響してきます。相続などで土地が決まっている場合は別ですが、購入する予定の方は「後悔ない家づくり」のために、一歩一歩着実に進めていきましょう。

後悔しないための土地選びの考え方

土地の条件に優先順位をつける

まずは土地に求める条件と優先順位をつける作業から始めましょう。どんな暮らしがしたいのか、エリア、予算、広さ、学区、周辺環境、スーパーの近さ、周辺に病院はあるかなど。

見落としやすいのが家族の帰宅までの道のりの安全性。歩道が整備されていない車通りの多い通学路、人目につかない暗い道を通らないといけないのは心配です。

さらに、平屋は郊外に建てる方が多いので、ゴミの分別の仕方、町内会や自治会の活動が活発かどうかなど地域によって決まっていたり、差が大きい部分に対する考え方も整理しておきましょう。

条件の中で一定以上満たせば買い時

残念ながら、希望の条件を全て満たす土地はなかなか見つからないのが現実です。完璧な土地を求めて、何年もマイホーム計画が進まないという話もあります。

土地探しのポイントは、100点満点にこだわりすぎず、絶対譲れないポイント、譲歩してもいいポイントのラインを明確に定めておくこと。

たとえば、移動手段について。気に入った土地が郊外で車での移動ができないと不便。だけどできるだけ車ではなく公共機関での移動が望ましい。そんな時に「この立地なら車でもいいか」と思えるかどうか。仮に一定の条件にやや満たなくても、間取りやプランの工夫で理想を叶えられることがあるので、そのことも念頭に置いて土地を選んでみてください。

住宅会社と一緒に探す

土地を買うまでは不動産会社、土地を買ってから複数の住宅会社に話を聞くことをイメージされる方が多いのですが、家づくりの流れをよく知る立場からいうと、最初から住宅会社に相談するのがおすすめです。

不動産会社は土地を売ることに特化しているので、住宅会社と比べると家や工事に関しては専門家ではありません。

例えば、総額4,000万円を予算として家づくりをスタートした人が、不動産会社に「1,500万円で家が建てられる」と言われ2,500万円で土地を購入。さぁ、この土地に家を建てようと住宅会社に相談されました。

相談をしてるうちに、理想のプランを実現するには2,800万円必要なことがわかり、総額がふくらんでしまう結果に。いろいろと妥協し後悔が残る家づくりになってしまいました。

基礎工事、建設、設備と家づくりを知り尽くした住宅会社なら、理想の暮らしやライフスタイル、予算を想定して土地選びができます。敷地の調査後に地盤改良が必要になりそうなときは、それを予め資金計画に組み込むなどの対応をしてくれる会社もあります。

以下のような手続きや確認、交渉も一緒にやってもらえることが多いので、まずは相談してみましょう。

  • 高低差やがけ地といった土地状況
  • 家や土地に関係する法規制や条例
  • ハザードマップでの災害リスク
  • 隣接地との境界
  • 建ぺい率・容積率などの条件
  • 周辺環境
  • 住宅ローンの手続き

「casa」の家 施工店の多くの場合、これらに加え、計画中の家を建てるために最適な土地なのか、家を建てた後に四季を通してどのような暮らしが送れるかまでしっかりと見極めて判断してくれます。

土地や家は、絶対に失敗したくない一生に一度の大きな買い物。自分の理想を共有できるパートナーを選んでください。

平屋にはどのぐらいの広さが必要?

用途地域・建ぺい率・容積率

用途地域とは、住宅用の地域、商業施設用の地域と、用途に応じて建てられる建物の種類や大きさが決められた区分けのこと。この用途地域によっては建ぺい率や容積率が変わってきます。
建ぺい率 敷地面積に対して建物を建てることができる割合
容積率 敷地面積に対して建築可能な延床面積の割合

建ぺい率と容積率でその土地に対して建てられる家の大きさ、広さが決まります。用途地域や建ぺい率、容積率について完璧に理解する必要はありませんが、基礎知識として知っておくと土地選びの相談がスムーズになります。

平屋に必要な土地の目安

実際平屋にはどのぐらいの土地が必要なのでしょうか。「casa」の平屋プランに必要な土地の広さの目安をピックアップしてみました。

いつまでも住みやすく、快適な暮らしを実現する「casa piatto」

「正方形・2LDKプラン」 の場合
建ぺい率
容積率   40% 50% 60%
60% 64.8 坪 51.9 坪 43.2 坪
100% 64.8 坪 51.9 坪 43.2 坪
200% 64.8 坪 51.9 坪 43.2 坪
  • 敷地の形状やその他条件によって建築ができない場合があります。

長く住み継ぐ平屋の家 「casa basso」

「ベーシックプラン」 の場合
建ぺい率
容積率   40% 50% 60%
60% 78.0 坪 62.4 坪 52.0 坪
100% 78.0 坪 62.4 坪 52.0 坪
200% 78.0 坪 62.4 坪 52.0 坪
  • その他制限の影響がありますのであくまでも目安です。詳細はお問い合わせください。

組み合わせる家 「casa cago」

「COURT HOUSE」 プランの場合
建ぺい率
容積率   40% 50% 60%
60% 67.4 坪 53.9 坪 44.9 坪
100% 67.4 坪 53.9 坪 44.9 坪
200% 67.4 坪 53.9 坪 44.9 坪
  • その他制限の影響がありますのであくまでも目安です。詳細はお問い合わせください。

土地は家のデザインや間取り、予算に直結するため、条件の設定や見極めがとても大切です。理想の間取りを叶えられる土地なのか、懸念点がどのぐらい影響してくるのかなど、専門家の知識が必要なシーンも多くあります。

そんな失敗できない土地選び、迷った際はぜひcasaにご相談ください。あなたの理想の暮らしを実現する “平屋” を作るサポートをさせていただきます。

齊藤 弓勢

カーサプロジェクト株式会社/取締役

デザイン住宅「casa」の家、住宅企画責任者。 “日本の家づくりを変える” というミッションを掲げ、世界中の建築物を視察。そのエッセンスを多岐にわたる「casa」の家 住宅ラインナップへと落とし込んでいる。