column casa コラム
規格住宅「product casa」は国内最高水準の「耐震等級3」に
casaの家づくり
リニューアルで目指したのは、50年後も安心して暮らせる家
2025年、より頑丈で長く安心して住める住宅を提供するために、規格住宅「product casa」シリーズは構造を大幅にリニューアルしました。これにより、下記5タイプが、国内最高水準の「三次元立体解析」による「耐震等級3」を獲得しています。
- 「カーサカリーナ」は今春リニューアル完了予定となります。予めご了承ください。
実は「耐震等級3」といっても、様々なレベルがある
簡易的なものから最新デジタル技術を駆使したものまで、算出方法はさまざま
住宅の広告やパンフレットでよく見かける「耐震等級3」という言葉。
しかし、家の構造検討方法が統一されていないことをご存知でしょうか?現在、日本では主に4つの構造検討方法があります。それぞれがどのように耐震等級を算出しているのかを、まず見てみましょう。
同じ「耐震等級3」でも、構造検討方法によって強度、揺れに差がでる
このように、構造検討方法が複数存在するため、「耐震等級3」と一口に言っても、実際の強度には大きな差があります。現在、多くの住宅会社は「性能表示計算」や許容応力度計算の「二次元解析」を用いて耐震等級を算出しているのが実情です。
その中で、「product casa」は最新の構造検討方法である許容応力度計算の「三次元立体解析」により「耐震等級3」を獲得。今回のリニューアルにより、確かなエビデンスに基づいた構造の住宅を提供できるようになりました。
ちなみに、「三次元立体解析」による「耐震等級3」は、「耐震等級1」と比べて2.4〜2.6倍の強度を誇ります。一方、一般的な「性能表示計算」による「耐震等級3」は、「耐震等級1」の1.6〜2.0倍の強度にとどまります。
同じ「耐震等級3」でも、構造検討方法によってこれほどの差が生じるのです。
「product casa」では、「耐震等級3だから安心」ではなく、「三次元立体解析による耐震等級3だから安心」と思っていただける家づくりを進めています。
住宅購入前、どの構造検討による「耐震等級3」なのか確認したい
現在は、木造住宅の構造計算が必須でない
では、なぜこのようにバラバラな構造検討方法による耐震等級が存在しているのでしょうか? それは、現行の法律では2階建て以下の木造住宅において構造計算が義務付けられていないからです。(2025年4月の建築基準法改正に伴い、義務付けの範囲が変更となる予定)
そのため、「性能表示計算」といった簡易的な方法で検討し、「耐震等級3の家」と謳っているケースもありますが、これは決してルール違反ではありません。しかし実際には許容応力度計算の「耐震等級2の家」より強度が低いのです。
このような例もあるように、耐震等級とは、家づくりをするオーナーにとって非常に分かりにくい状況です。情報を知らないことで後悔する可能性もあります。
住宅の購入を検討する際は、どの構造検討方法で「耐震等級3」が算出されているのかを、念のため確認することをおすすめします。
警察署や消防署など重要な施設に
現在、耐震性の指標として幅広く用いられている「耐震等級」。これは2000年に施工された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいてできた「住宅性能表示制度」のひとつです。
最も分かりやすい耐震性の判断基準であり、災害時に機能を維持しなければならない警察署や消防署も許容応力度計算の「耐震等級3」で建てられています。
さらに、「耐震等級3」の住宅は地震保険の割引や住宅ローンの金利優遇といった経済的なメリットを受けられる場合もあります。
2016年の熊本地震では「耐震等級3」の建物の耐久性がある程度証明されました。繰り返しになりますが、だからこそ「どの構造検討方法で算出した耐震等級3なのか」を確認することで、より安心を確保できるのです。
建てた家を長く、大切に住み継ぐことが新常識に
50年間、安心して住める家を選びたい
かつての住宅業界では、「家の寿命は30年」と言われていました。これは、多くの人が30歳前後で家を建て、定年退職後に退職金を使って建て替えるというライフスタイルが一般的だったためです。
しかし今は時代が変わり、転職が当たり前となりつつあります。終身雇用が主流だった時代とは異なり、退職金に頼ることは難しくなり、建材費や建築費も高騰しています。結果として、一生のうちに2回家を建てることは現実的ではなくなりました。また、50年ローンといった新しい選択肢も出てきています。
だからこそ、私たちは寿命が長く、50年間安心して住める家を提供したいと考えています。このような家こそが、現代のライフスタイルに合った家だと考え、今回のリニューアルに至りました。
SDGsの観点からも、頑丈で寿命の長い家を推進
家を建て直す際には、多くの廃材やゴミが発生し、まだ使えるものも廃棄されてしまいます。これは環境負荷の増大につながります。これからの地球環境を守るためにも、私たちは「耐震等級3」による災害に強く、長く住み続けられる住宅を提供し続けます。
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